ガラスの雨降る惑星に硫化水素、ウェッブ宇宙望遠鏡で検知 太陽系外で初

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恒星から極めて近い軌道を周回する「HD189733b」のイメージ図/Roberto Molar Candanosa/Johns Hopkins University

恒星から極めて近い軌道を周回する「HD189733b」のイメージ図/Roberto Molar Candanosa/Johns Hopkins University

惑星の平均温度は926度。強風が吹き荒れ、ガラスのようなケイ酸塩粒子の雨が飛び交う過酷な環境だ。

木星に存在する硫化水素は、太陽系外の巨大なガス惑星にも同様に含まれると想定されていたが、これまでそれを示す証拠は得られていなかった。

今回、高精細の赤外線画像を撮影できるウェッブ宇宙望遠鏡により、系外惑星から初めて硫化水素を検知することに成功したと、論文の筆頭著者を務めた米ジョンズ・ホプキンス大学の天体物理学者、グワングウェイ・フー氏は述べた。

同氏によれば研究チームはこの他、水や二酸化炭素、一酸化炭素もHD189733bの大気に含まれていることを突き止めた。これは他の巨大な系外ガス惑星にもこうした分子が含まれている可能性があることを意味するという。

極端な高温のため、天文学者らはHD189733bに生命が存在するとはみていないが、系外惑星からの硫黄の発見は天体の形成について探る手掛かりになるとフー氏は示唆している。

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