「エリンギ」に制御される新しいロボット、菌類が発する電気信号と光の感度を活用

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エリンギの菌糸体が発する電気信号と光に対する感度を利用してロボットを制御した研究が発表された/Kenzo Tribouillard/AFP/Getty Images/FILE

エリンギの菌糸体が発する電気信号と光に対する感度を利用してロボットを制御した研究が発表された/Kenzo Tribouillard/AFP/Getty Images/FILE

(CNN) 車輪付きのロボットが床を動き回る。柔らかいボディーの星型ロボットが5本の足を曲げ、ぎこちなく移動する。

従来通りコンセントや電池で電力を供給されているなら特に興味を引くところはないが、この二つのロボットには生物、つまりエリンギによって制御されているという特徴がある。

コーネル大学の研究チームはエリンギの菌糸体をロボットのハードウェアにすることで、環境を感知し反応する2種類のロボットを設計した。菌類が発する電気信号と光に対する感度を利用したのだ。

これらのロボットはバイオハイブリッドロボティクスと呼ばれる分野の最新の成果だ。この分野の研究者らは植物や動物の細胞、昆虫などの生物をもとにした材料と人工部品を組み合わせたロボットを模索している。

バイオハイブリッドロボットはまだ研究段階だが、研究者らはいつかロボットクラゲが海を探査したり、精子で動くロボットが不妊治療を行ったり、ゴキブリサイボーグが地震の被災地で生存者を捜索できるようになったりすることを期待している。

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