世界最大のサンゴ、南太平洋で発見 宇宙からも見える巨大さ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
発見された巨大サンゴは少なくとも300歳とみられる/National Geographic Pristine Seas

発見された巨大サンゴは少なくとも300歳とみられる/National Geographic Pristine Seas

ただ、「このサンゴも地球温暖化など人間の脅威に対して安全ではない」とサラ氏は警鐘を鳴らす。

サンゴは生態系の繊細なバランスを乱す魚の乱獲や、産業汚染、排水といったリスクにさらされている。だが最大の脅威は化石燃料がもたらす気候変動だ。

米海洋大気局(NOAA)は先月、記録的な海水温の上昇が原因で、過去最大の規模で世界のサンゴ礁の白化が起きていると発表した。

13日に発表された国際自然保護連合(IUCN)の絶滅危惧種レッドリストによると、温暖な海域でサンゴ礁を形成する種の40%以上が、主に気候変動のために絶滅の危険にさらされている。

それでも今回発見された巨大サンゴの健康状態や寿命の長さには一抹の希望が見えるとNOAAのデレク・マンゼロ氏は話し、「数百歳になるこのサンゴの生存は、サンゴ礁にとって全てが失われてはいないことの表れだ」とCNNに語った。

調査の結果、ソロモン諸島やインドネシア、フィリピンなどの熱帯海域に存在する「コーラルトライアングル」は、サンゴの白化に強いことも判明した。

今回の発見は、アゼルバイジャンの首都バクーで国連気候変動会議(COP29)が開かれる中で発表された。

メールマガジン登録
見過ごしていた世界の動き一目でわかる

世界20億を超える人々にニュースを提供する米CNN。「CNN.co.jpメールマガジン」は、世界各地のCNN記者から届く記事を、日本語で毎日皆様にお届けします*。世界の最新情勢やトレンドを把握しておきたい人に有益なツールです。

*平日のみ、年末年始など一部期間除く。

「生き物いろいろ」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]