生きたトガリネズミ、撮影に初めて成功 米カリフォルニア州
「最初の2時間くらいで、マウント・ライエル・トガリネズミを1匹捕まえた。最終的には6匹捕獲したし、1匹を簡単に捕獲できたということは、捕まるのがとても難しいということを示しているわけではないと思う」(スブラマニヤンさん)
フォーブスさんは「トガリネズミの取り扱いは少し難しかった」と述べ、遺伝子検査のために尻尾の一部を切断したと言い添えた。
「トガリネズミはかむし、毒がある。そのため多くの部分を即興で行う必要があった。ビニール袋に入れて体重を量る必要があったが、ビニール袋をかみちぎってしまった。少し面倒だったが、それだけの価値があった」(フォーブスさん)
マウント・ライエル・トガリネズミを生きたまま捕獲したことで、行動を観察することができるようになり、後で食べるために食料をためこんだり、短時間の睡眠を取ったりする習性がわかったという。
生きた動物、とくに小さくて目立たない動物を写真に撮ることで、一般の人々と動物とのつながりが生まれ、保護活動に役立つ可能性がある。
研究によれば、マウント・ライエル・トガリネズミは気候変動に脅かされており、地球の温暖化によって、気温が低い高地の生息地の最大90%が失われる可能性がある。