劣悪な職場、健康リスクは失業のストレスより深刻 米英調査

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職場環境が健康に及ぼす影響について米国と英国の研究者が調査を実施した

職場環境が健康に及ぼす影響について米国と英国の研究者が調査を実施した

(CNN) 米国では働く人のほぼ3分の2が自分の職場環境にある程度のミスマッチを感じているという調査結果を米ランド研究所がこのほど発表した。さらに悪いことに、英国で実施された調査では、失業者が仕事を見つけても職場の環境が悪ければ、身体的なストレス度は失業したままでいる人より高いという結果が出ている。

ランド研究所の調査では、25~71歳の米国人3000人あまりを対象に、職場の状況などについて尋ねた。

その結果、5人に1人が職場で暴言やセクシュアルハラスメントといった敵対的な人間関係を経験したことがあると回答した。

職場のそうした敵対的関係は、理解ある上司がいれば半分に減ると研究者は指摘している。

調査ではほぼ4人のうち3人が、勤務時間の少なくとも4分の1を集中的あるいは反復する身体労働に充てていると報告。潜在的に危険な職場環境にさらされているという回答は半数を超えた。

4人に1人は勤務時間中にこなしきれない仕事があると答え、約半数は、仕事量をこなすために自由時間も働いていると回答した。特に女性の場合、自分や家族のための時間をつくるのが難しいという回答が男性に比べて多く、収入も男性より少なかった。

過去1年でスキル向上や習得のための研修を受けたという人は約75%に上るものの、今の職場でその成果に見合った展望が見込めるという回答は38%にとどまる。

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