英西部カーディフ、CL決勝控え厳戒 警官2000人配置
(CNN) サッカーの欧州チャンピオンズリーグ(CL)決勝が3日に英西部ウェールズのカーディフで行われるのを前に、英当局は試合を安全に進めるため、大規模な警戒態勢を敷いている。
英国ではこのほど、中部マンチェスターでテロ攻撃が発生、22人が死亡した。これを受けて厳戒態勢が敷かれるなか、カーディフではこの4日間で武装要員600人を含む警官6000人が配置されてきた。3日には警官2000人が警戒に当たる見通し。
決勝戦の会場となるプリンシパリティー・スタジアムでは、レアル・マドリード(スペイン)対ユベントス(イタリア)の試合の間、屋根が閉じられる見込みだ。CL決勝が会場の屋根を閉じた形で行われるのは初となる。テロリストによる無人機(ドローン)攻撃の可能性を防ぐ狙いがある。
ファンの立ち入り区画は防護フェンスで区切られているほか、スタジアム周辺の道路は閉鎖。タフ川やカーディフ湾を使った水路での移動も禁止されている。
南ウェールズ警察の幹部はCNNの取材に、「世界の目」がカーディフに向けられていると指摘した。ただ、マンチェスターのテロ攻撃を受けての計画変更はなかったと言明。「CL決勝がカーディフで行われることが2年前に決まって以来、フランスやドイツで多くのテロ攻撃があった。マンチェスターの事件はショックだったが、我々の計画に変更はない。ただ、警備をより可視化した」と述べた。
スペインの強豪レアルはCL史上初の連覇を目指す。一方、既にイタリア国内のカップ戦とリーグ戦を制したユベントスは、今回の試合に勝てば欧州で9チーム目の3冠(トレブル)達成となる。