世界の覇権に照準、中国「ラグビー革命」<2> 強化戦略の概要、日本に続けるか
(CNN) ラグビーの強豪国にのし上がろうとする中国の戦略にスポットを当てる連載の2回目。同じアジアに属する日本の成功に倣い、ワールドカップ(W杯)など主要大会の自国開催を実現することで人気の拡大と定着を図る。
世界のラグビー協会を統括するワールドラグビーの傘下で、アジアのラグビーを管轄下に置くアジアラグビーの地域トレーニングマネジャー、ジーン・トン氏は、2014年から中国に滞在している。
トン氏は、中国のラグビーが向こう3年間に大きく飛躍すると考えている。隣国日本で2019年にラグビーワールドカップ(W杯)、2020年東京オリンピックでセブンズのトーナメントが開催されるからだ。
「中国ではラグビーの黄金期を迎える可能性がある。全国でより多くの学校や大学がラグビーを採用しており、ワールドラグビーの実施するプログラムも中国で人気を博し、広く受け入れられている」とトン氏は言う。
「中国のラグビーは大きく成長する可能性を秘めており、向こう数年間に過去に類を見ない大成長を遂げるだろう」(同氏)
トン氏は、中国でバスケットボールやサッカーの方がはるかに人気が高いことは認めつつも、特にセブンズは「新たなファンを獲得しつつある」と指摘する。