「ブレードランナー」新作、初週の興収振るわず 長さ影響か
ニューヨーク(CNNMoney) 1982年に公開されたSF映画の続編となる「ブレードランナー2049」がこのほど北米で封切られたが、オープニングの興行収入は推定3150万ドル(約35億円)と、事前に予想されていた5000万ドルを大幅に下回った。
同作品は評論サイトの「ロットン・トマトズ」で89%、「シネマスコア」ではA評価を獲得するなど、評論家からも観客からも好評だっただけに、興行成績の不振はやや予想外だった。
制作にかかった予算は総額1億5000万ドルと伝えられている。
主演はライアン・ゴスリングと、前作で主役のリック・デッカードを演じたハリソン・フォード。配給は米国内ではワーナー・ブラザーズが、米国外ではソニー・ピクチャーズ・エンタテインメントが担っている。
興行収入が振るわなかった一因としては、2時間43分という長さが考えられる。
同シリーズ自体もそれほどの大ヒット作ではなく、前作の「ブレードランナー」の興行収入は総額約3200万ドル止まりだった。
しかし調査会社コムスコアのアナリストは、10月は競合するような作品がほとんどないことなどから、今後口コミで評判が広まり、観客が増える可能性もあると予想している。