米国務省、カナダへのFA18型戦闘機売却を承認 議会に通知
(CNN) 米国務省は14日までに、カナダに戦闘機FA18型機を計18機売却する方針を連邦議会に通告した。売却総額は約52億3000万ドル(約5753億円)。
機種はFA18E型機が10機、FA18F型スーパーホーネットが8機で、関連装備品や搭載兵器も含まれる。
カナダ政府は保持するCF18型戦闘機の老朽化に直面し、新型機の導入を急いでいる。同国国防省は今年6月、国防費の大幅積み上げを発表。空軍戦力を近代化するため計88機の新型戦闘機を調達する方針も示していた。
ただ、将来導入する新型戦闘機の機種は決まっていない。カナダ政府は当初、米ロッキード・マーチン社製のステルス機能を持つ次世代戦闘機F35の採用を計画していたが、トルドー首相がこれに反対し、新たな機種選定への仕切り直しとなっていた。
F35についてはトランプ米大統領も高額な製造費に難色を示し、対抗案としてFA18型機の改良を示唆したことがある。ただ、ロッキード・マーチンが今年2月、価格切り下げの協議加速を約束した後、トランプ氏は姿勢を軟化させていた。