米、ウクライナ侵攻3年で独自の国連決議案 ウクライナ・欧州案には反対

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ロシア軍の空爆によって破壊された建物=2024年12月、ウクライナ・ザポリージャ州/Stringer/Reuters

ロシア軍の空爆によって破壊された建物=2024年12月、ウクライナ・ザポリージャ州/Stringer/Reuters

(CNN) ロシアによるウクライナ侵攻開始から3年の節目に合わせ、米国が国連に独自の平和決議案を提出した。欧州の支持を受けたウクライナの決議案には反対している。

ルビオ米国務長官は21日深夜に声明を出し、「簡潔で歴史的な決議案だ。平和への道筋をつけるため、すべての国に支持を求める」と述べた。

CNNが閲覧した米決議案には、ロシアの侵攻を非難する文言や、ウクライナの領土一体性への言及がない。戦争による「悲劇的な人命喪失」を悼み、「国連の主要な目的は国際平和および安全の維持と平和的な紛争解決である」と確認したうえで、「紛争の早期終結」と「ウクライナ、ロシア間の永続的な平和」を求めている。

ルビオ氏は声明で、「国連は設立当初の目的に立ち返るべきだとするトランプ大統領の考えに一致した決議案」だと主張した。

これに対して、ウクライナの決議案は「ロシアによるウクライナへの全面侵攻」に言及し、「ウクライナへの侵略に対して採択された」これまでの決議を履行する必要があると指摘している。

トランプ氏は最近、ロシアとの間で戦争終結に向けた交渉を進める一方、ゼレンスキー・ウクライナ大統領への敵対姿勢を強めている。

一方でルビオ氏は21日、ウクライナのシビハ外相と電話で協議した。国務省報道官によると、同氏はこの中で、国連安全保障理事会での行動などを通して戦争終結を目指すトランプ氏の姿勢を確認したという。

トランプ政権は主要7カ国(G7)によるウクライナ侵攻3年の共同声明についても、「ロシアの侵略」という文言に反対している。

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