米医療保険CEO殺害の被告出廷、法廷に大勢の「ファン」集結 NY
ニューヨーク市(CNN) 米医療保険大手ユナイテッドヘルスケアの最高経営責任者(CEO)を昨年殺害した罪に問われているルイージ・マンジオーニ被告(26)が21日、ニューヨーク市の裁判所に出廷した。
この日の審問はおおむね手続き上のものだったが、厳しい寒さをものともせず大勢のファンが集まり、法廷の外に何時間も並んだ。「ルイージを解放せよ」と書かれた衣服を身に着けた人も見られた。
参加者の一人はCNNの取材に、米東部時間午前5時に法廷に到着したとコメント。短時間の法廷手続きを現地で見たかったと語った。中には「医療は人権」と書かれたプラカードを振る人の姿も。法廷の近くでは他の大手医療企業幹部のポスターが掲げられ、各幹部の写真の上に「指名手配」という言葉が大書されていた。
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マンジオーニ被告を支持するプラカードを掲げ、裁判所近くに集まった人々/Jeenah Moon/Reuters
マンジオーニ被告は手錠と足かせをかけられた状態で到着し、緑のセーターに防弾チョッキという格好だった。法廷内外の多くの支持者も緑の服を着用していた。弁護士の一人が被告の拘束を解くよう求めたものの、判事は却下した。
被告は州の罪状に対して無罪を主張しているが、連邦の殺人罪についてはまだ有罪か無罪かの答弁をしていない。マンハッタンのミッドタウンで昨年12月4日に起きた事件では、ユナイテッドヘルスケアの年次投資家会議が開かれるホテルに向かう途中、同社のブライアン・トンプソンCEOが殺害された。
この日の審問には数十人の支持者や傍聴者が集結。事件やマンジオーニ被告自身に対する世間の関心が浮き彫りになった。被告の弁護士の一人は裁判所に到着した際、拍手喝采で迎えられた。