老人養護施設の入居者8人死亡、ハリケーンで空調停止 米
(CNN) ハリケーン「イルマ」が上陸し被害が出ているフロリダ州ハリウッドの老人養護施設で少なくとも入居者8人が死亡したことが14日までに分かった。当局は刑事事件として捜査を開始した。
ハリウッドは10日にハリケーンの直撃を受け、広範囲で停電が発生。一方で気温、湿度ともに高い状態が続いている。
死亡したのは71〜99歳の8人で、うち4人は施設内で死亡し、残る4人はすぐ近くの医療施設に搬送後、死亡した。検死が行われたが、死因が熱中症によるものかどうかの結論はまだ出ていない。
市当局によれば、施設は電力供給が完全に断たれた状態ではなかった。市当局は声明で「初動捜査により、施設の空調システムが十分に機能していなかったことが判明した。施設ではポータブル空調機が使われていたが、非常に暑い状態だった」と述べた。
施設側は、ハリケーンによる停電で施設の空調システムに電力供給ができない状態が続いたと説明している。
消防への通報があったのは13日の早朝。警察によれば、3人の遺体が見つかった2階は非常に暑い状態だったという。