息子が戦死の米首席補佐官、トランプ氏の米兵遺族への弔電を擁護
(CNN) 米軍部隊の一員として西アフリカのニジェールに派遣されて武装勢力の襲撃で死亡した米兵士の妻に対し、トランプ米大統領がかけた言葉が「あまりに無神経」との非難を浴びている問題で、ホワイトハウスのケリー首席補佐官は19日、米下院議員がトランプ氏の発言を批判したことに「あぜん」としたと述べた。
米兵の息子を戦地で亡くしているケリー氏は、遺族との会話について明かすというウィルソン議員の決断は、軍要員の払った犠牲を「大きく損なう」ものだと示唆し、ウィルソン議員による批判に「心を砕かれた」と述べた。
また、ニジェールでの襲撃で死亡した兵士4人の遺族に何と言うべきか、電話の前にトランプ氏に助言していたことを明かした。トランプ氏に対し、自分の息子がアフガニスタンで殺害された際にダンフォード海兵隊大将からかけられた言葉を参考にするよう促したという。
ケリー氏は息子の死に際してダンフォード氏から、「彼は殺害された時、まさに自分がやりたいことをやっていた。あの1%に加わることで自分がどのような任務に就くのか、彼は理解していた。戦争なのだからどのような可能性があるのか理解していた」と伝えられていたことを告白。そのうえで、「彼は死んだ時、この世界で最高の男たち、友人たちに囲まれていた。これこそ大統領が先日、4人の遺族に伝えようとしたことだ」と述べた。
ウィルソン議員は17日夕、トランプ氏が死亡した米兵の妻に「本人は自分の任務を理解していただろうが、それでも遺族にとってはつらいことだろうと推察する」と伝えたとCNNに明らかにしていた。ウィルソン氏は遺族と近い関係にあり、スピーカーを通じて電話の内容を聞いていた。
トランプ氏はツイッターとホワイトハウスでの発言でウィルソン氏の証言を否定している。