抽選賞品にライフル提供、少女ソフトチームの資金集めが物議 米
(CNN) 米ケンタッキー州の少女ソフトボールチームが資金集めのため、チケット販売時の抽選の賞品としてAR15型ライフルを提供していることが分かり、物議を醸している。抽選賞品に銃を出すのは目新しいことではないが、フロリダ州の高校で先週起きた銃乱射事件を受け、こうした慣行に改めて厳しい視線が注がれている。
反発の一部は、銃を賞品とした抽選の多くがAR15型ライフルを提供していることに向けられたものだ。警察は今回の高校乱射事件に関し、容疑者がAR15型ライフルを使用したとの見方を示している。
問題のチームは10歳以下の少女で構成される「セントラル・ケンタッキー・バットキャッツ」。10ドル(約1100円)のチケットを購入すれば、半自動拳銃もしくはAR15型ライフルが当たる可能性があるとしている。
これらの銃を抽選に提供しているアウトドア用品店の店主、ケニー・バーネット氏によれば、一部では苦情の声も出ているものの、受け取る電話の大半は支援を表明するものだという。
バーネット氏はCNNの取材に、「賛否両方の電話がある」と説明。そのうえで「反対の電話1件に対しおそらく10件以上の割合で、チケット購入の場所を尋ねる内容の電話を受け取った」と明かした。
バーネット氏の店は何年も前からこうした抽選に銃を提供してきた。ソフトボールチームの用具などをそろえ、各シーズンの遠征費も支出する場合、費用は最大で1万5000ドルに達する。銃を賞品にした抽選を行えば、わずか数カ月で7500ドルを調達できるという。
銃を購入する場合と同様、当選者には身元調査が求められる見通し。