米特別検察官、トランプ陣営元選対本部長らを追起訴

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トランプ陣営元選対本部長のポール・マナフォート被告と元関係者のリック・ゲイツ被告

トランプ陣営元選対本部長のポール・マナフォート被告と元関係者のリック・ゲイツ被告

(CNN) ロシアによる米大統領選介入疑惑を捜査するマラー特別検察官は22日、トランプ陣営元選対本部長のポール・マナフォート被告と元関係者のリック・ゲイツ被告を資金洗浄などの罪で追起訴した。両被告は昨年10月に資金洗浄など12の罪で起訴され、無罪を主張していた。

起訴状によると、両被告は3000万ドル(現在のレートで約32億円)の資金洗浄を行ったほか、10年近くにわたり脱税したとされる。所有不動産を利用して2000万ドル以上の融資を不正に引き出した罪にも問われている。

資金洗浄にあたっては、自分たちの管理する海外企業や銀行口座の存在などを隠していた。こうした不正の一部は、所得をペーパーカンパニーからの「融資」に見せかけることで可能になっていたという。起訴状では、両被告がキプロスやカリブ海の島国セントビンセントなどに設立した海外口座を通じ、7500万ドル以上の資金が流れていたとも指摘している。

マナフォート被告はこうした資金の一部で米国内の不動産を購入。また両被告とも、自宅の改修や住宅ローンの組み替えなどに資金を使用していたとされる。

今回の追起訴は、両被告に対するマラー氏の圧力が強まっていることを示すものだ。また、ロシアの2016年米大統領選介入疑惑や関連案件を積極的に捜査する姿勢も浮き彫りにしている。

マラー氏は16日、大陪審によるロシア国籍13人の起訴を発表していた。これらのロシア人は、ヒラリー・クリントン氏の選挙戦に打撃を与える目的で情報工作を展開した罪に問われている。

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