娘を亡くした父、悲痛の訴え トランプ大統領が被害者と面会
ワシントン(CNN) 米国のトランプ大統領は21日、全米の学校で相次ぐ銃乱射事件の被害者や犠牲者の遺族らと、ホワイトハウスで面会した。
会合には、14日にフロリダ州のマージョリー・ストーンマン・ダグラス高校で起きた銃乱射事件の被害者のほか、コロンバイン高校(1999年)やサンディーフック小学校(2012年)などで大勢の犠牲者を出した学校銃撃事件の被害者も出席した。
出席者の1人、アンドルー・ポラックさんは、17人が犠牲になった14日の銃乱射事件で娘を亡くした。父として、娘に代わって発言を求め、「私たちは国家として子どもたちを見捨てた」「それはあってはならないことだ」と訴えている。
「幾つの学校が、何人の子どもたちが撃たれなければならないのか。ここで、この政権と私でそれを止める。これが是正されるまで私は眠らない」。ポラックさんはそう語り、「私の美しい娘に、私はもう二度と会うことができない。それを是正しよう」と力を込めた。
こうした訴えに対してトランプ大統領は、「あなた方のような苦しみを、ほかの人たちに味わってほしいとは思わない」と述べ、会合の冒頭、「この恐ろしい現状について何らかの手を打つ」「まず話を聞きたい。聞いた後に対応する」と語った。
トランプ大統領と面会した生徒や保護者らは、銃による暴力に対して行動を求めている。全米ライフル協会(NRA)も支持するトランプ大統領は、これまでのところ、銃の高速連射を可能にする改造装置「バンプストック」の規制や、銃購入の際の身元確認強化について支持を表明している。
21日の会合でトランプ大統領は、精神衛生施設や病院の増設を促すとともに、学校教職員が銃を隠して携帯する案にも言及した。