メキシコからの薬物流入、「米国の需要」に原因 米閣僚

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押収した薬物を警備するメキシコ連邦警察の職員

押収した薬物を警備するメキシコ連邦警察の職員

(CNN) 米国、メキシコ両政府は18日、麻薬対策について話しあう閣僚級会合を開いた。この中で米政府の閣僚からは、取り組むべき課題の核心部分として、国内での高い需要を挙げる発言が相次いだ。メキシコの犯罪組織だけでなく、麻薬の「市場」と化した自国の状況にも問題があることを率直に認めた形だ。

ティラーソン米国務長官は記者会見で「われわれ米国人もこの問題が自分たちの問題であることを認めなければならない。私たちの問題だ」と明確に述べた。記者会見では米国における違法薬物への「幅広い需要」という表現も繰り返された。

「私たちは米国人として、自分たちが(麻薬の)市場であることに向き合わなければならない。私たちがいなければ、メキシコは組織犯罪や暴力といった問題に苦しんではいなかったろう」とティラーソン長官は述べた。

また、メキシコのビデガライ外相は「非難合戦と責任のなすり合いを乗り越える必要がある。メキシコと米国の両政府が、誰を非難すべきか、誰の責任かという問題を議論していたら、両国で暴力と死をもたらしている犯罪組織を利するだけだ」と述べた。

もっとも今回、米政府が一方的に責任を指弾した相手はメキシコではなく、自らに対してだ。

ケリー米国土安全保障長官は「まず取り組まなければならないことは——それがあらゆる問題の源泉だからだが——米国における薬物需要だ」と明言。

「米国は麻薬密輸を支える磁石だ」とした上で、「私たちにできる最も重要な取り組みは、麻薬需要の削減だ。これまで試したことはなく、実現もできなかった。米国における包括的な麻薬需要削減プログラムを練り上げる必要がある」と強調した。

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