2千人の母親が授乳、ASEAN外相会議に合わせ マニラ
(CNN) フィリピンのマニラで開催されている東南アジア諸国連合(ASEAN)外相会議に合わせ、フィリピン人の母親数千人が一斉に子どもに授乳するイベントが5日、同市内で開かれた。
母乳育児の促進を目指すこの行事には、2000人組余りの母子が参加した。主催団体によると、国内の授乳イベントとしては最大規模になった。
同団体の責任者によれば、2013年の初大会に集まった母親は100人余りだったが、参加者はその後年々増えている。
4日から5日にかけてはマニラだけでなく、世界各地で授乳イベントが開催された。
ユニセフ(国連児童基金)によると、フィリピンでは生後半年まで母乳だけで育てられる乳児の割合が2008年の時点で34%。これが最新のデータとされる。
ユニセフが15年に出した報告書によれば、母乳育児には生後すぐから2歳以上までの赤ちゃんが死亡したり病気にかかったりするリスクを下げる効果がある。世界保健機関(WHO)は、2025年までに完全母乳で育つ赤ちゃんを50%以上に増やすよう世界に呼び掛けている。