米リレー選手、骨折した足で走り抜き決勝進出決める 五輪予選
(CNN) 米陸上競技連盟は、9日に行われたロンドン五輪の陸上男子1600メートルリレー予選に出場したマンテオ・ミッチェル(25)が左足を骨折していたことが分かったと発表した。米国は予選で2位に入り、10日の決勝進出を決めている。
予選で先頭を走ったミッチェルは、走り終えた直後から足を引きずっていたが、記者団に対しては「ちょっとしたけいれんかもしれない」と話し、それほどの重症ではないとの認識だった。
しかし9日のX線検査の結果、左足の腓骨が折れていたことが分かった。6日に階段を踏み外して足を痛めた状態で出場し、予選で走り始めてあと200メートルを残した地点で骨が折れる衝撃を感じたという。
ミッチェルは「ただ倒れ込みたいと思った。文字通り足を半分にへし折られたような感じだった」と振り返る。しかし自分が走り続けなければ米国は失格になる。激痛に耐えながら残る半分を走り抜き、ジョシュ・マンスにバトンを引き継いだ。
ミッチェルの記録は46秒1。米国は2分58秒87で決勝進出を決めた。