米アカデミー賞、「リンカーン」が最多12部門でノミネート
(CNN) 第85回アカデミー賞のノミネート作品が10日に発表され、米16代大統領の奴隷解放闘争を描いたスティーブン・スピルバーグ監督の「リンカーン」が最多12部門のノミネートを獲得した。
「リンカーン」は作品賞と監督賞のほか、大統領を演じたダニエル・デイ・ルイスが主演男優賞、サリー・フィールドが助演女優賞、トミー・リー・ジョーンズが助演男優賞、トニー・クシュナーが脚色賞にそれぞれノミネートされた。
アン・リー監督の「ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日」は、作品賞、監督賞など11部門でノミネートを獲得。「レ・ミゼラブル」と「世界にひとつのプレイブック」はそれぞれ作品賞など8部門でノミネートされた。作品賞候補にはこのほか、「ハッシュパピー バスタブ島の少女」「愛、アムール」「アルゴ」「ジャンゴ 繋がれざる者」「ゼロ・ダーク・サーティ」が挙がっている。
ベテラン勢ではロバート・デニーロが「プレイブック」で助演男優賞候補に挙がり、1991年以来となる7回目のノミネートを獲得。「フライト」に主演したデンゼル・ワシントンは主演男優賞候補として6回目のノミネートを獲得した。デニーロ、ワシントンとも過去に2度のアカデミー賞受賞歴がある。
主演女優賞には、オスカー史上最年少の候補として「ハッシュパピー」に主演した9歳のクワベンジャネ・ウォレスもノミネートされた。撮影が始まった当時の年齢は6歳だった。
一方、「アムール」主演のエマニュエル・リバは85歳で、史上最年長の主演女優賞候補となった。