ボールボーイに「蹴り」入れ退場、試合でチェルシー主力選手
(CNN) サッカーのイングランドリーグ杯の準決勝、チェルシー対スウォンジーの試合が23日行われ、チェルシーの中心選手であるMFエデン・アザールがボールボーイを蹴ったとして一発退場を命じられる異例の騒ぎがあった。
敵GKのキックがラインを割った後、ボールボーイがボールを迅速に返さなかったことに怒り、蹴ったと受け止められる騒ぎだった。地面に倒れたままの少年に両チームの選手が集まった後、主審は退場を命じた。逸材の評価もあるベルギー代表のアザールは今季、多額の移籍金でフランスのクラブからチェルシーに加わっていた。
試合はウェールズにあるスウォンジーの本拠地で行われたもので、地元警察は声明で捜査を開始するとし、少年から事情を聴くと表明した。
ただ、チェルシー側は、試合終了後にアザールが少年と会い、謝罪したと発表。アザールはクラブの公式サイトで「少年がボールを抱え込むようになったが、私はそのボールを蹴ろうとした」と釈明。
試合後に少年を更衣室に招いて話し合って謝罪したとし、「少年も同じく謝った。騒ぎは収まった。申し訳なかった」と述べた。ただ、スウォンジーの主将はスカイスポーツの取材に、「アザールが少年のわき腹を蹴ったのを見た。許されない行為」と語った。
試合は0-0の引き分けに終わったが、スウォンジーが2戦合計2-0で決勝進出を決めた。同クラブが主要なカップ戦で決勝へ勝ち進んだのは創設100年で初めて。