アメフト選手の健康に関する大規模研究、ハーバード大に依頼へ
研究計画によると、まず全米の現役選手と引退した元選手の計1000人を対象に、基礎研究を行う。
心機能や関節の異常を調べ、社会心裡テストを実施し、競技歴や外傷歴を詳細に尋ねる。その結果に基づいて選手を健康状態の良い順に並べ、上位100人と下位100人について、さらに何年間か研究を続けるという。ハーバード大の科学者数百人と、外部の研究者らも参加する予定だ。
テーマの候補としては、頭部に外傷を負う危険性の高い選手を見分ける方法や、ひざのじん帯を再生する技術、新薬や新型ヘルメットによるけが防止、負傷した選手の扱いを巡る倫理的問題などが挙がっている。
出資額などの最終決定はスーパーボウルの後になる見通し。NFLPAの報道担当者、ジョージ・アタラ氏は「ひざのじん帯か精神的健康か脳しんとうか、どれかひとつの問題でも解決策を見つけることができたら、研究は成功といえるだろう」と話している。