英BBCが北朝鮮「潜入」番組、学生旅行隠れみのと大学反発
一方、スウィーニー記者は、学生たちはリスクが絡むことを承知していたはずだと主張。BBCとの会見で「学生たちはジャーナリストが1人加わると2度言われていた」とし、「私がその記者であり、自分の名前を使った」とも語った。
その上で北朝鮮への入国申請でLSEの博士課程の学生と偽ったことは認めた。北朝鮮人にうそを付いたことになるとしながらも、北朝鮮当局がドキュメンタリー制作の発覚に強く反発している現状を踏まえ、講じたうそはジャーナリズムの手段としては適切だったとも弁論した。また、旅行した多数の学生は北朝鮮で制作したドキュメンタリーの内容を支持したとも述べた。
一方、LSEの責任者はこのドキュメンタリーに新しい情報は盛られておらず、北朝鮮当局が観光客に見せたいものを紹介しただけの内容と批判。BBCの人気ホストだった人物が局内で起こした虐待スキャンダルに言及しながら、今回の訪朝での対応に触れ同放送に報道の在り方での反省はみられないと糾弾した。