英ＢＢＣが北朝鮮「潜入」番組、学生旅行隠れみのと大学反発

ＬＳＥはＢＢＣに対し番組放映の中止や全面謝罪も要求。だが、ＢＢＣはこれまで拒否している。ＬＳＥは、公共の利益となる調査報道の原則は全面支持し、紛争など危険な外国での記者活動はたたえたいとしながらも、「これらの記者活動の口実にするためＬＳＥや学生の名前を用いることは認められない」との立場を示した。

同放送の広報担当者は声明で、学生たちはジャーナリストが加わる訪朝には潜在的なリスクがあることを明確に警告されていたと主張。このリスクには、逮捕や拘束、将来的な訪朝の不許可が含まれると述べた。

北朝鮮は入国管理が厳しく、ＣＮＮなどの国際メディアの訪問もしばしば拒否される。入国を認めたとしても国内での行動は大きく規制される。

ＢＢＣ記者を含めたＬＳＥの一行は無事に帰国した。しかし、旅行に参加した一部学生は記者らの行動への不満を表明。ＬＳＥの学生団体幹部はＢＢＣの取材に、学生はウソをつかれたとし、事前に同行の十分な説明を与えられず、同意するかどうかの機会もなかったとしている。