ファラ・フォーセットの肖像画、ライアン・オニールに所有権

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ロサンゼルス(CNN) 米女優の故ファラ・フォーセットさんを描いたアンディ・ウォーホル作の肖像画の所有権を巡る裁判で、ロサンゼルスの裁判所の陪審は19日、フォーセットさんの恋人だった俳優ライアン・オニールさんの所有を認める評決を下した。

オニールさんは皮膚がんの切除手術のために出廷できなかったが、弁護士によれば評決に大喜びしていたという。

この肖像画を巡っては、所有する全ての美術作品を母校のテキサス大学に遺贈するとのフォーセットさんの遺言を根拠にテキサス大学が所有権を主張。オニールさんに返還を求めていた。

裁判でオニールさんは、肖像画は1980年に友人だったウォーホルからオニールさんとフォーセットさんにそれぞれ1枚ずつ贈られたと主張した。

当時、フォーセットさんは出演していたテレビドラマ「チャーリーズ・エンジェル」が大ヒット、人気の絶頂期にあった。オニールさんの証言によれば、ウォーホルはアトリエで90分にわたってフォーセットさんの写真を撮るなどした。そして数週間後、オニールさんとフォーセットさんは完成した作品を受け取ったという。

一方、大学側の証人となったテレビプロデューサーは、肖像画は「1枚は保存用、1枚は売るために」ウォーホルから贈られたものだとフォーセットさんから生前、聞かされたと証言。フォーセットさんの寝室近くの壁に飾られていたのをオニールさんが「盗んだ」のではと主張した。

フォーセットさんとオニールさんは、一時的な関係解消を挟みながらも30年以上にわたってパートナーであり続けた。フォーセットさんは2009年にがんで死去した。

問題の肖像画は現在、オニールさんの自宅に飾られている。

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