ソチ五輪控え厳戒態勢、テロの可能性は
一方で、ソチ周辺の鉄道の駅やホテル、公共の場などが狙いやすい標的として目を付けられる可能性もある。
特にソチに隣接する地域で、大会とは直接関係のない輸送インフラなどが狙われる危険は大きいと同氏はみる。
クレメンツ氏によると、ロシアは五輪警備のために約2万5000人の警察官を配備するほか、内務省などの機関からも治安要員8000人を警備に当たらせる計画だという。
これと比較して、2012年のロンドン五輪では警察官などの治安要員1万2000人が配備され、兵士1万8000人が待機した。「(ソチの方が)大会規模は小さいにもかかわらず、人員は2倍だ。ものすごく厳重な配備であることは間違いない」とクレメンツ氏は言う。
カーネギー・モスクワ・センターのドミトリー・トレーニン所長も「ソチは恐らくロシア国内で最も防御された地域」であり、武装勢力が侵入するのは難しいとの見方を示す。