ソチ五輪控え厳戒態勢、テロの可能性は
その一方で、「ロシアは1990年代以降、テロの脅威にさらされ続けている」とも同氏は指摘した。
最も危険が大きい地域として、主都モスクワなどに比べてソチに近く、警備も手薄なボルゴグラードなど南部の都市を挙げ、「イスラム武装勢力に最も狙われやすいのはロシア南部だが、ボルガ川やロシア中部が攻撃される可能性もある」としている。
米国などでは治安上の不安からソチ五輪の観戦を中止した人もいる。
アイススケートとスノーボードの観戦を予定していた米ヒューストン在住の男性(24)は、爆弾テロの発生や「同性愛宣伝禁止法」の制定を受けてキャンセルを決めた。
旅券や大会チケットに費やした4000ドルは払い戻しができなかったが、「命を失うよりは金を失った方がまし」と話している。