酷暑で全豪オープンの試合中断を決定、ボールボーイも失神
(CNN) テニスの4大大会の今季初戦、全豪オープンの主催組織は16日、酷暑のため試合の中断を発表した。温度が40度を超えたため、猛暑対策を発動したとしている。
プレー中の試合はセットの終了を待って中断となった。ただ、屋根が閉じられる方式のコートでは試合が続行される可能性がある。屋外コートでは、気温がプレーに適切な水準に下がるまで新たな試合は行われない。
全豪オープンはメルボルン・コートで開催されているが、酷暑を受け体調不良などを訴える選手がここ数日間目立っていた。カナダのフランク・ダンチェビッチ選手は14日の1回戦でプレー中に失神もし敗退したが、気候条件は非人間的だったとの怒りをぶちまけている。女子の世界ランキング1位のセリーナ・ウィリアムズ(米国)は15日、脱水症状が心配で眠れない夜が続いているともこぼした。
ただ、猛暑に動じない選手もおり、4大大会をこれまで17度制したロジャー・フェデラー(スイス)は「対応したい。選手にとって条件は同じ」と強調。同選手は14日、1回戦で勝利した。
影響を受けているのは選手ばかりでなく、シード選手が出場した14日の試合ではボールボーイが気絶する一幕があった。
猛暑を受け主催者側は既に、女子の試合で第2セットと第3セットの間の休憩時間を延長する措置を講じている。
オーストラリアの気象局は、16日のメルボルンでの最高気温は44度と予報。17日は最高で42度とし、18日には20度台に下がると予測した。
同国は昨年、最も暑い通年を記録した。メルボルンが位置する同国南部は現在、熱波に襲われている。