ボトルも溶ける酷暑 全豪オープン
(CNN) オーストラリア・メルボルンで開かれているテニスの全豪オープンで、地面に置いたプラスチックのボトルを溶かすほどの極端な猛暑のために、選手が体調を崩すなどのトラブルに見舞われている。
会場となったメルボルンパークの気温は一時42.2度まで上昇。奈良くるみに敗れた中国の彭帥は、試合中に気分が悪くなって嘔吐(おうと)したのは暑さのせいだと不満げだった。世界ランク2位のビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)は猛暑のコートでの試合を「フライパンの上で踊っている」ようなものと形容した。
主催者側は猛暑時の対応を定めた危機管理計画を導入し、女子トーナメントで第2セットと第3セットの間の休憩時間を延長できるようにした。
試合を中断するかどうかは気温や湿度を勘案して決められることになっており、この日は湿度がそれほど高くなかったことから続行が決まった。
世界ランク10位のウォズニアキ(デンマーク)は、「第1セットは何とか頭を冷やしていられたけれど、氷の袋や凍ったタオルも全部、第2セットにはどんどん熱くなった」「飲料ボトルをコートに置いたら底のプラスチックが暑さで溶けた」と話す。
マリア・シャラポワ(ロシア)は氷を入れたビニール袋を首に巻いて体を冷やすなどの工夫をしていた。