2019年ラグビーワールドカップ、日本開催
日本は現在世界ランク13位。ワールドカップ開催に向け、日本代表コーチ、エディ・ジョーンズの指揮のもと2015年にはトップ10に食い込むことを目指している。ジョーンズは、2009年から2012年にサントリーのチームを率いた後、日本代表コーチに就任した。 ジョーンズは、「日本のラグビー文化はとてもユニークで、それに順応する必要があった。良い文化は残しつつ、新しいものも取り込むことが大切だ」と述べる。
ジョーンズはまた、外国人選手のみに頼るのではなく、日本選手の積極的起用を進めている。「外国の選手やコーチを入れることは、外に目を向ける上で大切だ。重要なのは、2019年に向けて15人制、7人制の両方の成長を通して、ラグビーを活気づけることだ」としている。
日本にとって、ほかの国に比べ最大のハンディとなっているのは、選手の多くがフルタイムで仕事をしているということだ。
2003年に設立されたトップリーグには、パナソニックやサントリーといった大きな社名が軒を連ねる。しかし、非常に限られた選手のみが競技一本で活動しており、それは大方外国人選手だ。アマチュア選手は会社に所属し、基本給と安定を手に入れる。その結果、選手がチームを変わることはまれだ。
前出の元イングランド代表ハスケルは、実業団というコンセプトには戸惑いがあったという言う。「通常、日本のチームには60名ほど所属している。そのうち12名ほどがフルタイム・プレーヤーで、その他の選手は毎日別の仕事をしている。日本の労働法の事情などもあり、正社員としての仕事を手放すことを避ける。その結果、年配の管理職と若い社員が混在したチームが出来上がる」