パナマの元独裁者、米ゲーム会社提訴 名前などの使用料要求
一方、同社は12年、物語はあくまで想像の産物と説明していた。
米国のブッシュ(父)元大統領は1989年、パナマの政情混迷を受け、ノリエガ元将軍の統治が米国民の生命や財産に脅威となっていることなどを理由に同国への侵攻作戦を命令。元将軍はこれを受け、パナマのバチカン大使館に保護を求めていた。
しかし、90年1月に投降し、米国の民事裁判に立ち会うため身柄送還されていた。裁判では金銭の強要、資金洗浄や麻薬密輸の罪に問われ、禁錮約20年の判決が下されていた。コロンビアの麻薬密輸組織と結託し、数百万ドル規模の蓄財の罪も追及されていた。
2010年にはフランス内の銀行を使った資金洗浄の罪で同国裁判所は禁錮7年の判決を下し、米当局は仏への身柄送還に合意。翌年にはパナマへの送還が決まり、同国で政敵殺害の罪に伴う禁錮刑判決の刑期をつとめていた。パナマではたびたび病状を訴え、入院している。