米俳優ジェームズ・シゲタさん死去 アジア系の草分け
(CNN) 米映画「ダイ・ハード」などに出演し、アジア系米国人俳優の草分け的存在だったジェームズ・シゲタさんが28日、ロサンゼルスで就寝中に死去した。81歳だった。
シゲタさんは1988年に公開されたブルース・ウィリス主演の「ダイ・ハード」シリーズ作品で会社経営者のジョセフ・タカギ役を演じたほか、映画やテレビ番組で半世紀にわたって活躍した。
ハワイに生まれてニューヨーク大学で演技を学び、海兵隊を経て1959年に「クリムゾン・キモノ」のジョー・コジャク刑事役で映画デビュー。翌年ゴールデン・グローブ賞で新人賞を獲得した。
主な出演作に「太陽にかける橋」(1961)、「ミッドウェイ」(76)などがあり、「フラワー・ドラム・ソング」(61)や「ムーラン」(98)では歌声も披露している。2009年のコメディー映画「The People I’ve Slept With」(邦題『ヤッた相手が多すぎて』)が最後に名を残した作品となった。
エージェントはシゲタさんについて、「米国史上最も偉大な東アジア系スターだった。世界は素晴らしい俳優をまた1人失った」と追悼した。