M・ジャクソンの「ネバーランド」が売りに出される可能性
ロサンゼルス(CNN) 2009年に急死したポップスター、マイケル・ジャクソンさんがかつて暮らした大邸宅「ネバーランド」が売りに出される可能性があることが明らかになった。
現在この物件の権利の大部分を保有する投資会社、コロニー・キャピタルが明らかにした。
ネバーランドはカリフォルニア州サンタバーバラ郡の、丘や牧場に囲まれた田園地帯にある。敷地面積は約1100ヘクタールで、ジャクソンさんは1988年から暮らし始めた。だが児童への性的虐待疑惑を巡る裁判で無罪となった2005年以降は、ほとんど無人の状態だった。
かつて敷地内にあった動物園や、観覧車や鉄道といった遊園地の乗り物は撤去されて久しいが、今もここには世界中のファンが訪れる。閉ざされた門の前には、花やカードやプレゼントがいつも置かれている。
コロニー・キャピタルのトム・バラック最高経営責任者(CEO)は、2008年にジャクソンさんに3500万ドルの資金援助を行い、その見返りとして同社はこの物件の権利の大部分を手にした。
同社の広報担当者によれば、バラックCEOは売却を「検討している」ものの、まだ売りには出していないという。
ジャクソンさんの資産管理団体もネバーランドの一部権利を保有しているが、残りをコロニー・キャピタルから買い戻してファンのために保存するといった考えはないそうだ。
資産管理団体は31日、「私たちはネバーランドが売りに出されるとの見通しを悲しく思っている。(だが)マイケルとの生前の合意の下、コロニー・キャピタルには売る権利がある」との声明を出した。