自分の演技「大嫌い」、ハリー・ポッターのラドクリフ
(CNN) 「ハリー・ポッター」シリーズ映画で主役を演じた俳優のダニエル・ラドクリフ(25)が英紙デイリーメールのインタビューで、シリーズ第6作「ハリー・ポッターと謎のプリンス」(2009年)の自分の演技は見るに堪えないと打ち明けた。
ラドクリフは11歳の時から10年間、主役の魔法使い少年ハリー・ポッターを演じてきた。しかし「謎のプリンス」の演技については「とにかくうまくない」「大嫌いだ。僕の演技はとても単調で、自分で悦に入っていた。やろうとしたことが全然伝わっていなかった」と酷評した。
ただ、ハリー役に抜てきされたことについては「ものすごく感謝している。素晴らしいキャリアをスタートするチャンスを与えてくれた」と振り返る。
2001年の第1作の時も、まだ俳優になったばかりで「自慢できない場面もある」と告白。「リハーサル室や演劇学校でみんながしでかすようなミスを、映画のあちこちでさらした」と批評した。
一番気に入っているのは5作目の「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団で、「進歩が見えるから」だという。
ハリー・ポッターから卒業するため、最近では複雑な役にも挑戦してきた。新作の恋愛コメディ映画「What If」で演じる主役は「僕自身に一番近い」とラドクリフは話す。「僕にとって現代の恋愛ものに出演できることは大きい。この映画には血まみれになったり人の遺体にすがって泣いたり泥沼から誰かを引っ張り出したりする場面はないから」。