世界的モデル、アンドレイ・ペジックさんが性転換を公表
(CNN) 男性でありながら、その中性的な外見から女性のファッションショーに出演し活躍していたセルビア出身の男性モデル、アンドレイ・ペジックさんがこのほど、性別適合手術を受けたことを明らかにした。名前もアンドレイからアンドレアに変更したという。
ペジックさんは、米誌ピープルのインタビューで、最近手術を受けていたことを明らかにした。ペジックさんは「ずっと女性になるのが夢だった」と述べ、「幼い頃、母のスカートをはいて、バレリーナのようにクルクル回ったのを覚えている」と付け加えた。
ペジックさんは幼い頃、自分の意識が女性であることを隠していたが、13歳の時、図書館のパソコンで「性転換」という言葉をグーグルで検索してから人生が変わったという。
女優志望だったペジックさんは昨年、英国のロックスター、デヴィッド・ボウイのプロモーションビデオ(PV)に出演。さらにソフィア・コッポラ監督の新作映画「リトル・マーメイド」への出演も決まっている。
ペジックさんは、米人気コメディドラマ「オレンジ・イズ・ザ・ニュー・ブラック」に出演するトランスジェンダーの人気女優ラバーン・コックスさんからもヒントを得たと発言。コックスさんと同様、ペジックさんも自身の性別適合手術の詳細を明らかにしていない。
ペジックさんは、今は幸せで、手術後の生活にも徐々に慣れつつあるという。また、真実を話す決心をしたのは、社会的責任を感じたからで、今は「100%」満足しているとピープル誌に語っている。
ペジックさんは「自分は(身体的な性別と女性ファッションモデルの仕事に)不一致のあったキャリアにも誇りを持っていた」と述べ、さらに次のように続けた。
「しかし最大の夢は、自分の肉体に満足することだった。大事なのは自分に正直になること。そうすれば、仕事は後からついてくる」