宝石の中に人の顔 その驚きの技法は?
西洋彫刻の勉強を続け、1974年には自身の作業場を設立した。そして台湾人の美術品収集家から宝石で飾られたストゥーパ(仏塔)の製作を依頼されたのをきっかけに、チャン氏の焦点は彫刻から宝石に移り、革新的な技法の探求を開始した。
これまでにない新しい宝石のカッティング技術を求め、アイデアの改善を重ねた結果、宝石の背面からカットする方法を思い付いた。
チャン氏は80年代に安価な水晶を使って練習を始めた。しかしその1年半後、それまで使っていた道具はこの作業に向かないことに気付いた。
そこでチャン氏は複数の医療器具工場を訪れ、半年間の研究の結果、歯科用ドリルを改造する方法を思い付いた。
「私が求めていた基準を満たすには、この方法しかなかった」(チャン氏)