ポランスキー監督の米国への身柄送還を拒否 ポーランド
ポランスキー氏はその後、レイプなど6件の罪で訴追されたが、同氏が未成年者との性交渉を認めたため検察当局が重罪となる訴追を取り下げる司法取引が成立。しかし、審理担当の裁判官が想定より重い量刑を科す可能性が出て来たことを知った同監督は米国を出国していた。
米当局はその後、数十年にわたり関係国に監督の身柄送還を要求していた。ただ、カナダ、フランス、イスラエル、タイやスイスはこの要請を退けていた。
被害者の少女は2年前、自らの身元を明かし、公の場でポランスキー氏の行為を許す考えを表明。訴追の取り下げも促していた。事件が蒸し返されるたびに自身や家族らが注目が新たに集めること嫌った末での行動だった。
同監督は2003年、「戦場のピアニスト」でアカデミー賞を受賞。「テス」「チャイナタウン」両作品は同賞の候補作ともなっていた。