「5人目のビートルズ」死去、ドラムのアンディ・ホワイト
(CNN) ビートルズのデビューシングル「ラブ・ミー・ドゥ」の米国発売版でドラマーとして加わったことなどで知られるミュージシャンのアンディ・ホワイトさんが9日死去したことが12日までにわかった。ホワイトさんの妻がCNNに明らかにした。85歳だった。
今月5日に脳卒中に襲われたという。妻のテア・ホワイトさんは長期間病気に苦しまず亡くなったことに感謝し、42年にわたり素晴らしい生活を共に出来たなどと振り返った。
ホワイトさんは英スコットランド生まれ。ビートルズが1962年、3度目の収録を行った「ラブ・ミー・ドゥ」でドラムを担当。リンゴ・スターはこの時、タンバリンをたたいていた。
米誌ローリング・ストーンによると、ホワイトさんのこの時の報酬は3時間で5ポンド。レコード売上金の分配金などは得ていなかったという。
レコード会社EMIのオーディションを受けるため同曲が最初に録音された際には、ピート・ベストがドラムを担当していた。ホワイトさんが収録に加わったシングル盤は1964年、米国のヒット曲ランキングで1位になっていた。B面は「P.S.アイ・ラブ・ユー」だった。
5人目のビートルズと呼ばれたミュージシャンはホワイトさんやベストの他にもビリー・プレストンら複数いた。
ホワイトさんは、トム・ジョーンズの曲「よくあることさ」でもドラムを担当したとされる。
後年には米ニュージャージー州に移住し、音楽指導やバグパイプ団体の活動などに従事していたという。