長い歴史誇る「サンタ学校」に密着 米ミシガン州
ボクソール氏は「お金を稼ぐのが趣旨ではない」というが、きちんとしたサンタ業を務めるにはそれなりにお金がかかる。サンタの多くは特製の服に3000ドル(約36万6000円)、付けひげに1000ドル、皮のブーツに700ドルをかける。コスチュームのクリーニングや修繕の費用もかかるうえ、子どもに関する情報を両親からこっそり聞き出すために使われるテクノロジーにもお金がいる。
バレント夫妻のサンタ・スクールでは、お金稼ぎにしか興味がないような応募者は落としている。妻のホリー氏は「子どもと接したくない、歌わない、という露骨な人には、あなた本当にサンタ・クロースなのと言っている」と話す。
子どもたちが思い切って聞きたいのはやはり「サンタは本当にいるの」という質問だが、同スクールのサンタらはどう答えればいいのか心得ている。それは「私はサンタのお手伝いをしているんだ。でも本物のサンタはいるよ」という答えだ。
一方、サンタ・ファミリー社のボクソール氏にサンタ・クロースを信じているか聞いてみたところ、「本物のサンタが誰なのかは決してわからない。しいて言えば、私の父だろうか」と答えた。