ヨット・アメリカ杯 オラクル・チーム・USAの「野獣たち」はどのように作られたか
(CNN) 世界屈指の強靭(きょうじん)なアスリート集団にとって、想像を絶する過酷なトレーニングも日課の1つにすぎない。
世界最高峰の国際ヨットレース「アメリカ杯」に出場するオラクル・チーム・USAの「野獣たち」と、彼らとともに戦うサポートメンバーたちは、レースで自らを極限まで追い込むが、レースでチームのコンディションをピークに持って行くための努力にも一切の妥協を許さない。
ウェートを単に持ち上げるだけでなく体の周りで振るといった過酷なジムでのトレーニングや水泳、ボクシングが、来年バミューダ諸島で開催される第35回大会でタイトル防衛に挑むこの究極のセーラーたちを最高の状態に持って行くための鍵となる。
トレーニングの全てを監督している身体パフォーマンス関連のマネジャー、クレイグ・マクファーレン氏は、レースで彼らが「能力を最大限に引き出す」ことができるよう手助けしていることに誇りを持っている。
ニュージーランド人のマクファーレン氏は、もともとラグビーが専門で、2011年にオラクル・チーム・USAに参加するまでセーラーを指導した経験はなかった。
しかし、マクファーレン氏は、ラグビーの世界で遭遇したのと同じ激しい闘争心をアメリカ杯に出場するクルーにも感じたという。
マクファーレン氏はCNNの番組「セーリングサクセス」に出演した際、「中には個人競技出身の選手たちもおり、彼らはまずチームの環境に慣れる必要がある」とし、「今のところ彼らはチームにうまくなじんでいる」と付け加えた。