強盗被害偽装の金メダリスト、10カ月の出場停止処分に
(CNN) リオデジャネイロ五輪の競泳男子で金メダルを獲得した米国のライアン・ロクテ選手(32)がリオで虚偽の強盗被害を届け出た問題で、10カ月の出場停止処分を言い渡される。関係者が7日、CNNに明らかにした。
オリンピックで12個のメダルを獲得してきたロクテ選手だが、今回の処分によって世界選手権の2017年大会は出場できなくなる。復帰は19年夏の大会になる見通し。
強盗騒ぎにかかわった残る3選手にも出場停止処分が言い渡される予定だが、期間はロクテ選手よりは短いという。
米オリンピック委員会と米水泳連盟は8日に処分を正式発表する見通し。
ロクテ選手ら4人はリオデジャネイロ滞在中の8月14日未明、タクシーで選手村に戻る途中に強盗に遭ったと主張して被害を届け出た。しかし警察が捜査した結果、4人はガソリンスタンドで器物を破壊するなどの騒ぎを起こしてして警備員に制止され、約50ドル(約5000円)相当を弁償していたことが分かった。
ロクテ選手は後に、ガソリンスタンドで騒ぎを起こしたことを認めて謝罪した。
ブラジル当局は虚偽の犯罪被害を届け出た罪でロクテ選手を立件。有罪になれば罰金または6カ月以下の禁錮を言い渡される可能性がある。