「日本に再びヨット熱を」 アメリカ杯挑戦の早福総監督が語る
福岡市で開催されたのはシリーズ第9戦。アジアで初の開催地となる。
「ほかのチームに比べると遅れている。スタートが遅かった」と、早福さんは話す。「それでもあまり心配はしていない。非常に大きな可能性を持つ、素晴らしいチームだから。今の気分は最高だ」
今回の挑戦は関西ヨットクラブが表明したが、チームのメンバーは国際色豊かな顔ぶれだ。
最高責任者はチーム・ニュージーランドで本戦を経験したディーン・バーカーさん。オーストラリアとニュージーランドから経験豊かなセーラーとショア・スタッフを引き連れての参加だ。
早福さんは「このメンバーでやれるのがとてもうれしい」と話す。「かれらが互いに競う姿を長年見てきた。実に優れたセーラーたちで、全員を本当に尊敬している。だから私にとってはまるで夢のようだ」
スキッパーを務めるバーカーさんを、早福さんは総監督兼バウマンとして支える。日本人クルーとしてセーリングチームに加わっている笠谷勇希さんと吉田雄悟さんは、アメリカ杯初挑戦だ。
「さまざまな国の出身者同士、とてもうまくいっている。一人ひとりが素晴らしい人たちで、チームとしての連帯感も大変強い」と、早福さんは語る。