「日本に再びヨット熱を」 アメリカ杯挑戦の早福総監督が語る
(CNN) 福岡市で先ごろ開催された世界最高峰の国際ヨットレース「アメリカ杯」の予選は、日本で有数のベテランセーラー、早福和彦さん(50)にとって、さらなる夢がかなうチャンスだった。
世界最高峰のヨットレースに今一度挑戦する時を、この10年間ずっと待っていた。一度はスタートさえ切らないうちにあきらめた夢だった。
「ここまでの道のりは長かった」――CNNの番組「SALING SUCCESS」で、早福さんはそう振り返った。「日本からチームが出るかもしれないので力を貸してくれないかと声をかけられ、もちろんです、と引き受けたこともある」
「その後は山あり谷あり、毎日がジェットコースターのようだった。実現するのかしないのか。力になろうとしたけれど、当時はうまくいかず、出場はかなわなかった」
それから数カ月が過ぎた昨年初め、早福さんに再び声がかかった。そしてついに、2000年以来初となる日本チームのアメリカ杯挑戦が実現したのだ。
昨年4月、日本有数の資産家、孫正義・ソフトバンクグループ代表の支援を受けて、ソフトバンク・チーム・ジャパンが正式に発足。その3カ月後には、来年英領バミューダで開催されるアメリカ杯本戦に向け、予選シリーズの初戦レースに参戦していた。