レディー・ガガ、PTSDを初告白 LGBTの若者の施設で
ニューヨーク(CNN) 米人気歌手レディー・ガガさんが10年前に強姦された影響で、現在も心的外傷後ストレス障害(PTSD)を抱えていることが6日までに分かった。先月訪問した性的少数者(LGBT)の若者たちの施設で、初めて明らかにしていた。
ガガさんは先月25日、自身のチャリティー団体「ボーン・ディス・ウェイ財団」と米NBCテレビの番組の共同企画で、ニューヨークのハーレム地区にある施設を訪問した。ここには若いLGBTの路上生活者(ホームレス)60~70人が収容されている。その模様が今月2日、NBCの番組の中で紹介された。
ガガさんは19歳の時に強姦され、7年後の2014年にその経験を公表した。訪問当日に収録されたインタビューで「自分自身がトラウマを抱えていることは、ほかの人たちのトラウマを理解する助けになる」と語り、「きょう、あの子たちに、私が精神疾患を抱えていることを話しました。私はPTSDです。今までだれにも話したことがなかったけれど」と明かした。
ほとんどのスタッフも若者も訪問の予定を知らされていなかったため、ガガさんが姿を見せると施設は興奮に包まれた。
ガガさんは若者たちの前で、心を落ち着かせるための瞑想(めいそう)を実演してみせた。ヒット曲を披露したり、1人1人と写真に納まったりもしたという。
創設者のカール・シシリアーノさんによると、施設にやって来る若者の75%はLGBTの事実を両親に受け入れてもらえず、身体的、性的な虐待を受けた経験を持つ。ガガさんの訪問は「自分たちには大切にされ、愛される価値があるということをかれらに示してくれた」と、シシリアーノさんは強調した。