パキスタン、インド新作映画の上映禁止 「イスラムを歪曲」
ニューデリー(CNN) パキスタンの検閲当局は8日までに、インドの人気俳優シャー・ルク・カーン主演の新作映画「ライース」の上映を禁止すると明らかにした。イスラム教の描写が「不適切」で、事実を歪曲(わいきょく)しているためとしている。
同作品は今月5日に公開される予定だった。1980~90年代のインド北西部グジャラート州を舞台にした実話に基づくストーリーで、主人公は酒の密輸人から政治家にのし上がる。
主演のシャー・ルク・カーン自身もイスラム教徒だが、当局はこの作品が「イスラム教の真の姿を伝えていない」と判断した。
映画ファンやスタッフ、キャストらは上映禁止に衝撃を受けている。ラーフル・ドーラキヤー監督も「憤慨している」と述べた。