ナチスが奪ったピカソ絵画、51億円で落札

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ナチスの略奪に遭ったピカソの絵画が約51億円で落札

ナチスの略奪に遭ったピカソの絵画が約51億円で落札

(CNN) 競売大手クリスティーズがニューヨークで15日に開催したオークションで、巨匠パブロ・ピカソの絵画「Femme assise, robe bleu(青いドレスを着た、座る女)」が4500万ドル(約51億円)で落札された。同作品は第2次世界大戦中、ナチスドイツによる略奪に遭ったことで知られる。

ピカソの愛人で写真家、画家のドラ・マールを描いた「Femme assise, robe bleu」は1939年に制作された。日付はピカソの誕生日である10月25日となっている。

その後の1940年、フランスを占領したナチスドイツが同作品をユダヤ人の画商から没収した。

クリスティーズによれば、同作品はパリのドイツ大使館などに保管された後、1944年に本国ドイツへ向けて輸送された。しかしフランスのレジスタンスのメンバーが鉄道での輸送を途中で妨害。ピカソの他の作品63点とともに同作品を奪い返した。

「Femme assise, robe bleu」は最近では2011年にもオークションにかけられ、2600万ドルで落札されている。

昨年はピカソの初期のキュビズム作品「Femme Assise(座る女)」(1909年)が、予想を2000万ドル近く上回る6340万ドルで落札された。

また2015年には「アルジェの女たち」(1955年)に、芸術作品としては史上最高額となる1億7900万ドルの値がついている。

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