元競泳王者フェルプス、競技人生を振り返る 「丸4日引きこもったことも」
治療後はそれ以前よりさらに競泳への情熱が増した。ロンドン五輪の前は減退気味だったという練習への意欲も再燃した。31歳という年齢を考えて、食欲がない日は無理にでもしっかり食べ、しっかり眠って体をつくった。体脂肪率は4.5%と、限界まで落ちたという。
最後の五輪となったリオでは、6種目中5種目で金メダルを獲得した。競泳人生で世界新記録を樹立したのは計39回。「あと1回で40回になったのに」と惜しむ。
これまでは過去に思いをはせる時間がなかった。「常にひとつのことから次へ、そのまた次へと進んできた。今ようやくこうしてメダルをながめ、自分が泳いできた20年余りに何が起きたかを振り返っている」と、感慨を込めた。