クリントン氏、「背後のトランプ氏に鳥肌」 回顧録で明かす
ワシントン(CNN) 昨年の米大統領選でトランプ大統領に敗れたヒラリー・クリントン元国務長官が来月に発売予定の回顧録で、候補者討論会の一幕に触れ、トランプ氏が背後に立った際、「途方もなく不快で、身の毛がよだった」と描写していることが24日までにわかった。
ミズーリ州セントルイスでの討論会を思い起こし、「彼は文字通り、私の首に息を吹きかけてきた。話すのをやめたかった瞬間だった。そして討論を見ている全員にどうしたらいいのと尋ねたかった」と述懐している。
その上で、「平静さと笑顔を保ってトランプ氏が近くに再三迫ってくるのを無視するか、トランプ氏に向き直って彼の目を見て大声ではっきりと気味が悪いからやめてと言うか」のどちらかだったと指摘。「これまでの人生で私を追い出そうとする男たちに対処してきたすべに従って前者を選んだ」と振り返った。
回顧録のこのくだりはMSNBCテレビが報じた抜粋の中に盛り込まれていた。
抜粋の別の個所でクリントン氏は、回顧録は昨年の米大統領選の包括的な内容ではないと指摘。その上で選挙戦中に感じた悔悟や戻ることが可能なら戻って別の行動を取っていただろう局面などを扱ったと説明した。
この回顧録は「What Happened」と題され、9月12日に発売予定。