米選手団、開会式の旗手をコイントスで決定 平昌五輪
(CNN) 平昌(ピョンチャン)冬季五輪の開会式に実施された各国・地域の選手団入場で米国選手団の旗手が従来の投票方法で決まらず、コイントスで選んでいたことが11日までにわかった。
ただ、敗れたアフリカ系(黒人)の男性選手がツイッターでこの経緯を明かし、「不名誉にもコイントスで決められた」との不満を漏らした。
冬季五輪の旗手はホッケー、スキーやスピードスケートなど8つの競技団体の投票で決定されるのが通例。今回は女子リュージュのエリン・ハムリン、男子スピードスケートのシャニー・デービス両選手の争いだった。
しかし、投票結果は4対4の同点。米国オリンピック委員会によると、コイントスの勝負となりハムリン選手が勝った。
デービス選手はツイッターで、「私は米国人であり、2010年(のバンクーバー五輪)の1000メートルで勝ち、この種目で五輪連覇を達成した最初の米国人になった」と自らの経歴に誇らしく言及し、コイントスでの決着に不満をにじませた。ただ、「問題はない。2022年まで待てば良い」とも付け加えていた。五輪は5大会目の出場。
同選手は平昌五輪の開会式を欠席した。米国スケート代表団によると、デービス選手はもともと競技日や練習日程を踏まえ開会式に参加しない予定だった。ただ、旗手に選出される事態に備え欠席を再考していたという。
一方、ハムリン選手は女子リュージュの強豪として有名で世界王者に2度輝いている。五輪は4大会目の出場。旗手になったことについて「選手団を率いるのは本当に名誉で特別な瞬間になるだろう」と喜んでいた。
過去23回の冬季五輪で米国選手団の女性旗手は6人目で、06年大会以来となる。