「人気映画部門」の新設、米アカデミー賞が再考 反発の声受け
(CNN) 米アカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミーが新設を発表した「人気映画部門」について実施を再検討していることがわかった。人気映画部門の新設は8月に発表されていたが、批評家や俳優から反発の声も出ていた。
アカデミーのドーン・ハドソン最高経営責任者(CEO)は、賞の新設について幅広い反応があったと指摘。「我々は会員とさらに協議を行う必要があると認識した」と述べた。
8月に発表された人気映画部門は、作品賞に見落とされたような作品についても賞レース参加の可能性を広げるものと期待されていた。
ただ、「人気映画」と呼ばれるのがどのような作品なのかといった点や、人気映画部門と作品賞の両方にノミネートされる可能性があるのかといった点については明確にしていなかった。また、いつから新設されるのかについても明らかにしていなかった。
人気映画部門の新設は視聴者獲得のための方策と考えられている。
テレビ中継の視聴者が最も多かったのは「タイタニック」が作品賞などを受賞した1998年。昨年の視聴者数は前年比20%減の2650万人と過去最低の水準だった。
第91回アカデミー賞は2019年2月24日に開催される。